孤独な人を寂しくさせないように
はじめまして!早稲田大学文化構想学部2年、高橋利枝ゼミに入りたてほやほやのイロハです。今回はイギリスの学生さんのインタビューについてご紹介します。
イギリスで暮らす20歳のエミリーさんは大学がコロナウイルスの影響でオンラインとなってしまったため1年間休学中。ロボット工学を専攻しています。
「ベイマックス」
さて、エミリーさんはなぜロボット工学を勉強しようと思ったのでしょうか。
「きっかけは、ただのディズニー映画で、ベイマックスだったんです(笑)14歳の時にベイマックスをみて、当時は何について勉強をしたいかわからなかったので、よし、これにしようって思いました(笑)」
なんと、映画だったんですね!
ちなみに一般的なものと専門的なロボットの定義について聞いてみると、
一般的なロボット:サイエンスフィクションのように喋ったり考えたりするもの
専門的なロボット:自分で判断ができるもの
AIとロボットとの違いは
AI:コード
ロボット:機械、本体
であるそうです。
「AIゲーム」
エミリーさんが日ごろどのようなAIを身近に使っているかという質問をしてみたところ、
「家にあるアレクサとゲームみたいなことをすることがあります。例えば家にいるお化けの人数を聞くと見積もりを教えてくれたり、どこに体を隠せばよい?という質問をすると警察を呼んでください、とアレクサが答えてくれます。」
確かに家にある家電に内蔵されているコンピュータと会話をするうえで、求めていた答えと違う答えだったり、珍解答をされる場合も結構ありますよね。アレクサと不思議な会話をするという遊びは万国共通のようです。(笑)
「コミュニケーションの在り方の変化」
「コロナ禍を経て、コミュニケーションの在り方が大きく変わりました。もしこのままテクノロジーが進めば関わる人の数もさらに減るでしょう。必ずしも更に孤独になるかどうかわかりませんが、間違いなく大きく変わるでしょう。」
エミリーさんは今後のコミュニケーションの在り方についてこのように言及されました。
コロナの影響もあり、私たちは以前の大学生活は大きく異なる生活を強いられてきました。ですが一方でオンラインでの活動も増え、様々なテクノロジーが発達したのも事実です。
また、学校でのAIの活用法について、「忙しい先生の為にも生徒のスコアを見てくれたり一人一人の弱点を見つけてくれるAIがあれば良いです」と言っています。
この機能はわたしも欲しいと思いました。生徒によって一人一人授業の理解度は異なるし、試験の点数をデータ化し、どこのスコアが低い傾向にあるのかを分析するのはAIの得意分野なのではと思いました。誰も置いていかない教育をするためにもAIの力を借りることは必要不可欠なのではないでしょうか。
「ふわふわなロボット」
さて、ベイマックスというかわいらしいロボット映画をきっかけにロボット工学を専攻するとき決めたエミリーさんはどのようなロボットを理想としているのでしょうか。
かわいいワンちゃん!
「理想はやわらくてかわいくて親しみやすいデザインのロボットが欲しいです。また、リマインダーの設定、話し相手、仲間として一緒の行動、家事の能力、散歩中の地図としての役割など、複数の業務をこなしてほしいです。」
かわいらしい子犬のロボットを描いてくれたエミリーさんは、将来の夢についてもかわいらしいぬいぐるみのようなロボットを作りたいと言っていました。
「ロボットにも仕事を」
「この画像では、赤い文字は人で、青はロボットです。これは、ロボットがお客様に挨拶したり、お客様が探しているものが在庫にあるかどうかを検索したり、道順を示したり、銀行でセキュリティとして機能したり、屋台で新聞やその他の小さなアイテムを販売したりするなど、様々な業務を行うことを示しています」
人間と共に同じ場所で働くロボットの様子を描いてくれました。
エミリーさんは将来的に人間の世界が良くなるテクノロジーがあることを信じていました。また、実際に自らの友達が少なく寂しい思いをした経験から、世の中の孤独な人を寂しくさせないようなテクノロジーができる事を望んでいます。
しかし、一方でテクノロジーに対して嫌悪感のある人たちへの信頼度を高めていかなければならないことやその為の技術の正確さやパフォーマンスの課題も述べてくれました。
私も、小さい頃もっていたぬいぐるみと会話をしたくて良く話しかけていました。もちろんそのぬいぐるみは返事をすることはなく今に至りますが、もし実際に応答してくれる機能が備われば、幼い子の喋りの練習だったり、年をとっても癒されることができるロボットはかなり人気になるのではと思いました。また、ロボットに対して嫌悪感のある人達も、よりふわふわで親しみやすい形状のロボットと触れ合う事から始めることで少しずつ慣れ親しんで行けるかもしれませんね。
ぜひ、ロボットを専門にしているエミリーさんに新たなふわふわロボットを開発していただきたいところです!
それでは、今回の記事はここまで!
また次の記事も新たな発見がありますように!