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シリーズ!AI×Z世代 UK ver.#18

人間とAI、どのようにかかわっていくべきか。

「さまざまな分野でAIやロボットの利用ができると信じているけれど、最終的な判断はまだ人間が下すべきだと思う」と語るのは、大学で材料工学を専攻している20歳のTさん。環境問題にとても理解のあるTさんは、地球全体で環境問題を良くしたいという夢を持っています。そんな彼女は、AIやロボットを使用し発展させることにメリットを感じつつも、役立つからといってむやみに発展させることは危険だと話します。

私生活とAI

日常に溶け込むAIといえばAlexaが有名ですが、そうでなくともiPhoneのSiriやGoogleのOK Googleなど少なくとも毎日使っているものだと話します。彼女は実際にAlexaを持っており、いろいろなデバイスに接続できることに便利さを感じているそうです。普段は音楽をかけたり、ニュースや天気を知りたいときに使っていると話します。

ほしいロボット

こちらがTさんがほしいと話してくれたロボットのイラストです。

これはロボット(デバイス)と脳を何らかの方法で接続することを想定しています。

こうすることで、電気信号が脳に直接伝達し、脳は瞬時に大量の文章を思い出したり記憶したりすることができるようになると話します。

また、脳とロボットをつなげ、自分の代わりに記憶してもらうという構想も話してくれました。例えば、iPadのようなデバイスを脳に接続し、電気信号でテキストを送ることで、瞬時に神経経路を作り出し、脳内で強固に展開することができます。これによりたとえ認知症を患ったとしても、「これは私の娘、これは私の夫」というように何が起きているかを理解することができるようになると語ってくれました。

地域社会とAI

今回のインタビューでTさんは、それぞれの段階においてどのような使われ方をするべきかを中心に話してくれました。どの段階でどのようなことを目指すべきなのか、その概要をご紹介します。

○個人レベル

彼女の関心から、AIが環境テクノロジーに関わるような使われ方を望んでいました。具体的には電気自動車の価格や維持費がもっと安くなり、人々が持ちやすくなること、そしてスマートフォンのようなエネルギー効率の良いデバイスをもっと増やすべきと話していました。

○家族・学校・職場レベル

ここでは人間どうしのつながりとロボットをどのように両立するかを課題に挙げていました。例えば学校の場で行われているテストの採点作業においては、AIが行った方が教師の負担が減ると考えています。しかし人間がやるからこそ、テストの出来から生徒の理解度を把握し、教え方を工夫することができるため、適切な場で適切にAIを使えるかが大切だと話します。

○店舗レベル

ここでは店舗の種類に応じて使い分けるべきと話していました。例えば小売店では何がどこにあるかを正確に把握できるロボットの方が効率的だと話します。逆に洋服屋ではどちらの服が似合うかなどはロボットにはわからないと話しており、これは30年後の未来のロボットでもわからないことだろうと語ってくれました。お店にロボットを配置すること自体には賛成ですが、人間同士のつながりもなくしてはならないと考えているようでした。

○看護・医療レベル

看護の場では、看護師だからこそ患者さんに与えられる安心感があると考えています。Tさんは「もし子どもが初めて血液検査を受けに病院を訪れたとき、入ってきたのがロボットだったら怖いと思うんです。」と具体的なケースも交えて話してくれました。その一方で、シーツの掃除や患者さんをお風呂に入れるなどの看護師が嫌がるような仕事はロボットがやることで負担軽減につながるとも語ってくれました。

医療の場ではロボットを用いることに否定的な意見を述べていました。どこが悪いのかを見つけるのは医師の経験値次第になってしまいますが、患者さんの状態を正確に読み取るためには人間の感情的な知性が必要であると話します。

○コミュニティレベル

コミュニティレベルでは、主に自動運転システム、ドローン技術について話してくれました。Tさんは自動運転車については100%賛成と話しており、自動運転システムの導入により事故が減ると考えています。しかし万が一のために人間が車を運転できるようにしておくことも必要だと語り、そのためにも運転免許は廃止すべきではないと考えていました、

また、ドローンについては適切な使い方が必要だと考えます。もし全てのデリバリーにドローンを用いると空がドローンで埋め尽くされてしまいますが、病院で緊急時に使う場合はドローンを用いることで素早い対応ができると話してくれました。

これからの社会のAI

2050年、我々人間はロボットやAIを使って健康生活を向上させることができるようになると話していました。AIは失敗から学び、自らを改良することができます。だからこそ、未来ではAIがよりよいAIを作り出せると信じているそうです。

編集後記

Tさんの考えは、ロボットやAIのメリットだけでなく、デメリット、無秩序な発展への危険性も考慮に入れており、非常に多角的な視点からロボットやAIについて考えられているという印象を受けました。また、社会とAIの付き合い方については常に「人間どうしのつながり」を大切にしている点も、こういった考え方からきているのだろうと感じました。

ロボットやAIに関する論争はどうしても賛成派 vs. 反対派という構図になってしまいがちであると考えています。しかし本当に大切なのは、Tさんが強調していた「適切な場で適切にAIを使う」ということなのではないでしょうか。二項対立的に考えるのではなく、デメリットを補う形で人間がかかわれたらよりよい社会が作れるだろうと思います!

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