ロボットと協力し合う社会が理想
イギリスに住むゲームが大好きな13歳の中学生男子レオくん(仮名)が将来の社会やロボットと暮らす日常生活について考えてくれました。
理想の仕事環境
レオくんは、仕事をロボットのタスクと人間のタスクに完全に分けて、ロボットと人間が協力し合う仕事環境が理想と言ってくれました。つまり、人間も働き続けるべきだということです。
彼は、人間も安心して任せられるようなロボットの得意とする単純作業は、ロボットに取って代わられると予想しています。AIのお陰で、人々の“やらなければいけない“作業が減り、他のクリエイティブなことにチャレンジできるような仕事環境が理想だと教えてくれました。
任せて、危険か安全か判断する大切さ
しかしながら、ロボットに任せてしまうと不快を感じる点もあるとレオくんは指摘します。ロボットによる自動化された犯罪監視が実現したときの社会を考えて、説明をしてくれました。
「ロボットは常にあなたの居場所を知っていて、その情報を使って何をするのかわからないとしたら、多くの人はそれをとても不快に思うでしょうね。」
たしかに、監視社会になると技術の信頼性および個人のプライバシー侵害にも及ぶかもしれません。ロボットやAIに任せて危険か、安心か、その線引きは今後の重要なポイントになるでしょう。
つまり、AIやロボットに関して信頼性は半々であり、特に犯罪などの重要な判断をするようなことを任せるべきではない。簡単な作業ならばよい。という考えでした。
ロボットと暮らす生活
レオくんが欲しいとイメージするロボットは、絵にあるような箱型のロボットで、話しかけるだけで、音楽の再生、天気のチェック、テレビや照明の操作など様々なことができる音声アシスト“Alexa”の進化版のようなロボットです。「お帰り」と自発的に声をかけてくれたり、ドアの開閉を自動でしてくれたりする機能が欲しいと言ってくれました。
ロボットのお陰で、日常生活がもっと快適になることを予想するそうです。
将来のコミュニケーション
しかしながら、孤独な社会のイメージもレオくんは持っているそうです。ただただ技術が発展すると、人間同士のコミュニケーションが減ってしまい、孤独を感じる人が増えるかもしれない、と悲観的な観点からも社会の予想をしていました。
基本的には、やはり人間と人間の直接会う場をつくることが大切で、例えば、学校は今の集団対面形式がよいと考えているそうです。最低でもオプションで形式を選べたらいいなと言っていました。
将来に向けて頑張りたい事
レオくんは将来を考えた時に、AIリテラシーやコンピューター系の知識を増やしたいと言ってくれました。
ロボットやAIにすべてを任せるのではなく、管理や最終判断は人間が行う。この社会を目指したい。そして、そのためにはAIを理解する必要があり、最低限、AIリテラシーやコンピューター系の知識を身に着ける必要性を感じているということでした。
時代は大きく、そして早く変化していて、レオくんが語ってくれたロボットやAIが生活や仕事に大きく関わる未来もそう遠くないかもしれません。
ロボットやAIについての勉強を大切にすること。ロボットやAIを使う中で抱いた不信感や不安感に真摯に向き合うこと。これらの大切さを強く感じました。ぜひロボットやAIをうまく“使える“私たちでいるためにも、このことは忘れないでいたいですね。