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シリーズ!AI×Z世代 UK ver.#23

人間のアシスタントとしてのロボット

クイーンメアリー大学で生化学を学んでいる19歳のMさん(仮名)。基本的にロボットが人間にとって代わることに反対している彼女は、ロボットと人間の現在そして未来をどのように考えているのでしょうか。

普段のロボットの利用

実生活で、SiriとAlexaをよく利用しているという彼女。その使い方について聞いてみると、「音楽を流したり何か簡単なことを聞くのに使うことが多いです。自分がいる場所によってこれらを使い分けています。例えば、スマートフォンを持っていない時はAlexaを使うし、スマートフォンが手元にあればSiriを使うみたいな感じです。」と答えてくれました。

2050年の社会で

日常生活ではかなり頻繁にAIを使っている彼女ですが、AIと私たちの未来についてはどのように考えているのでしょうか。まずは自分の身近な将来について、彼女はこう語ってくれました。

「自分の将来の仕事とかについてはまだあんまり決まってないけど…絶対にイギリスの外に出たいという気持ちはあります。国境を越えた移動はかなり重要だと思うので、それがもっと容易にできるようになったらいいですね。家族がどこか遠くにいたとしてもすぐ会えるように、旅行などがすぐにできるような技術やロボットができたらいいなと思います。」

日常生活におけるロボットの未来

ここからは、彼女が考えるロボットと私たちの未来をいくつかの事例に分けて紹介していきます。

まずは個人的に欲しいと思うロボットについて、彼女は「高齢者を様々なところで助けてくれるようなロボットは便利だなと感じます。」と話してくれました。例えば、薬を時間通りに正しい量服薬するのをサポートしてくれたり、孤独に感じさせないよう話し相手になってくれたり。将来は、もっと心に寄り添ってくれるようなものが出てきたらいいなと考えているようです。「ただ、ロボットと人間の間に境界線があることも確かだと思う」とも語っていました。

こちらが実際にMさんが描いてくれたロボットのイラストです。掃除や家事の手助けをしてくれるだけでなく、高齢者の話し相手となるような機能を加えたいという考えがよくわかります。さらに、薬の量を量ることができるようなメジャーや、掃除するためのスプレー・ダスターが元々備わっている「手」や、容易に速く移動するための車輪が付いた「足」など、機能についてもかなり具体的な部分まで構想しているようでした。

グローバル化とロボット

これまでで紹介したように、ロボットを使うこと自体は賛成しているものの、ロボットが人間にとって代わることはあまり好ましくないと感じているMさん。では、グローバル化が進む国際社会におけるロボットの利用についてはどのように考えているのでしょうか。彼女はこう話してくれました。

「人間よりもミスが少ないので、通訳ロボット自体はいいものだと思います。誰が相手であろうと、どの言語を介してであろうと、話したい時にその手助けをしてくれるのは素晴らしいことですね。」

「でも、そのようなロボットの存在が他言語の勉強をやめる理由にはならないと思います。あくまでもそのような技術と私たちの知識を融合させることが大事なんじゃないかな。」

AIロボットに対するイメージ

続いて、彼女が現時点で持っているAIやロボットに対するイメージについて聞いてみたところ彼女はこう答えてくれました。

「ロボットが人間よりも賢くなったとき、人間の存在意義がなくなってしまうかもしれないという点は危険だと感じます。一方で、AIやロボットがあらゆる手段で社会を助けてくれるのも確かです。だから、AIやロボットと私たち人間の融合が重要だと思います。」

映画などで悪役として描かれることが多いロボットですが、彼女の中でロボットは人間を助けてくれるものという認識が大きいようでした。しかし一方で、まだ完全に信用できるほどの事例や証拠がないということも話してくれました。

最後に

AIと私たちの関わり方について様々な質問をしてきましたが、彼女は一貫して「ロボットは人間のアシスタントレベルであるべき」という意見を述べてくれました。どこまでロボットやAIの力に頼り、どこからは自分たちでやるのか、という問いは簡単に答えが出せるものではありません。しかし、どの分野においても重要な課題になってくることは明らかです。新しい技術を過信したり、過剰に懐疑的に捉えたりせずに、上手な付き合い方を模索していくことが一番大切なのではないでしょうか。

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