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シリーズ!AI×Z世代 UK ver.#5

創造性や責任の伴う決定権は人間が持つこと

今回インタビューしたのは、プリマス大学でコンピューターゲーム科を専攻している大学生2年生のメイルさん(仮名)。ゲーム専攻なのでゲームに対する知識が深いため、AIへの関心も強いそうです。

人間とロボットの繋がり

まずAIと人間の関係性について聞いてみました。メイルさんは、ロボットやAIがどれほど高度であるかに関係なく、人間とのつながりが重要であると考えています。AIは人間の支配下であるという考えから、幼い頃からAIに頼るのではなく、物事を理解できるようになってからAIを使用するべきであると話していました。

人間にしかできないこと

人間が持つ想像力はAIに取って代わることができないと考えているようでした。例えば、ゲームにおいて試行テストはAIのほうが効率良く進められるが、キャラクターやストーリーは人間がやるべきだと話してくれました。なぜなら、AIがどんなに素晴らしいキャラクターやストーリーを作ることができたとしても、それには背景にあるメッセージを持たないからです。AIは論理的であるため、創造の過程を取り入れることはできない、というのがメイルさんの考えです。

欲しいロボット

身の回りの世話をしてくれるような女の子のヒューマノイドが欲しいそうです。具体的なイメージとしては、ゲーム「デトロイト」に登場するヒューマノイドをあげてくれました。額に印があったり、皮膚ではないロボットの身体を持っているような人間と区別するための何かが必要だと考えているようでした。

理想の社会

メイルさんは2050年には、大量生産されて安く利用できる基本的レベルの人間的機能を持つヒューマノイドロボットが普及しているのではないかと教えてくれました。一般的な家事やルーティーンワークなどの単純作業をこなすロボットをイメージしているようです。これからAIは人間の技術を超えて進歩すると考えている一方で、現在のAIでは信用できないと話していました。その理由として、AIの形態を理解できていないことが大きいようです。現段階では、試行テストを繰り返し行うことで確実な信頼性を示すことが必要であると考えていました。2050年の理想の社会として、高層のビルや空飛ぶ車、ドローンでアマゾンが届く場面の絵を描いてくれました。

2050年のAI社会

将来の展望

「楽しくて、たくさん稼げる仕事を見つけろ。」メイルさんの祖父の言葉だそうです。楽しいということにおいて、現在メイルさんが選択している専攻やキャリアプランは理想であると話してくれました。社会については、AIが代替する職も増えると思う一方で、決定権を持つ管理職は人間が担うままであると考えていました。AIは責任を負うことができないため、責任を伴う決定を行う仕事は人間が行うべきということです。

メイルさんは、AIに対してAIは人間の支配下であること、創造性や責任の伴う決定権は人間が持つこと、そして何よりAIを信頼できるようになることが重要であると考えていました。効率や正確性を重視する場面でAIを利用して、創造性が求められる場面では人間が行うようにクリエイティブな部分での線引きが必要であると考えます。

この考え方は、日本でインタビューした人たちと似ている部分が多いのではないかと思います。私が以前インタビューした方も、人間とAIの線引きやAIの信頼性について話してくれたので、多くの人が注目している観点なのではないでしょうか。

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