「自分のやりたい事を存分にできる社会」
この誰もが理想とする社会を当たり前だと言える未来は、一体いつ、どのようにしたら達成されるのでしょうか?
今回のインタビューで2050年の理想の社会について答えてくれたのは、大学三年生のケイタさん(21)。初めにケイタさんのプロフィールや現在行っている事を紹介します。
現在都内の私立大学の三年生、文学部に在籍し専攻は考古学
加えて教職課程を履修しており、将来的に教員免許も取得した上で、大学院にも進学予定
将来は会社員ではなく、専門的な学問に携わる職種に就きたいと考えている。
家族構成:両親と弟二人の5人家族で、実家暮らし
性格:面倒くさがりな一面があるが、独特な価値観を持ち、自分自身に正直な人
AIとの関わり方:siriやロボットを使用しているが、完全に使いこなしているとは言えない
2050年の理想の社会、AIやロボットは?
そんなケイタさんに2050年の理想の自分や社会を尋ねてみたところ、「自分のやりたい事を存分に楽しめている社会」と答えて頂きました。これは当たり前の事ですが、全ての人にとって実現するというのは非常に困難なことです。続けて、その理想の自分や社会をつ
くるために必要となる、あると嬉しいAIロボットを尋ねました。
・どこにでもついてくる
・資料のデータ化や荷物持ちなど研究のあらゆる面をサポートする
・自主的にはあまり動かない
・出先での資料の検索も可能
するとこのような特徴のロボットを書いてくれました。また加えて、このロボットは仮に自分よりも知識を持ち研究に対する知見が深かったとしても、それを自身に教えてくれる要素は嫌であると語ってくれました。なぜなら研究という仕事の楽しさややりがいが半減してしまうと感じているからだそうです。
また次のような理想の社会も書いて貰いました。
この社会の特徴として、まず先ほど書いてくれたようなロボットが一人一人に付き、国内外問わず、職場についてくることで、自身のサポートを行う。
また、ケイタさんは将来的に海外の現地に出向いた研究も視野に入れている為、国境を越えた自動操縦のドローンによって、物資や資料の配達も行うことが望ましいという。
加えて、ケイタさんの身近な世界として、もう一つ教育の現場があげられます。ここについても触れてくれました。この図からあるように、教室という場に先生とAIがどちらも存在し、AIが先生の補助的な役割を担っているとのことでした。具体的には、データ化した生徒の情報とカリキュラムや教材、指導方などのマッチングを行う機能を説明してくれました。
AIとヒトの理想の関係性とこれからの我々
今回のインタビューでは、将来的に学問や教育の関わるであろう目線からの理想の社会や自分を答えて頂きました。これらを踏まえて、冒頭に挙げた「自分のやりたい事が存分にできる社会」の実現の為には、人間の能力を超えたAIやロボットと人間の共存は必要不可欠であると考察します。
しかし同時に、対等に共存するのではなくヒトがAIロボットを制御できる範囲でうまく活用していくことが求められるのではないかと考えます。
また教育という場にAIやロボットを導入するという事は、今以上に最新技術に対するリテラシーを充実させる為の新たな教育科目を取り入れる必要性が生まれてきます。また、よりプライバシー、パーソナリティに近いデータを扱う為、これらのデータに対するセキュリティ強化の必要性も出てきます。
その為、AIと上手く共存していくには、まずこれらの懸念を全て解消するための体制を確立する事が真っ先に取り掛かる必要があるのでは無いでしょうか。そうする事で、AIがより身近な存在になり、理想が現実になっていくでしょう。