Chloeは17歳、カリフォルニア州のある都市の高校に通う11年生だ。両親と弟ひとりの4人暮らし。日常的にSiri、Alexa、そしてネットショッピングのチャットサポートを使っているが、AIはまだ自分にとって比較的新しい概念だと正直に言う。
使っているけど、よくわかっていない
Chloeにとって、AIはよく理解しないまま使っているものだ。「SiriとAlexaは絶対使ってる。ネットで買い物してて困ったときは、小さなチャットボックスも使うよ」。AIを定義してみてと言われると、言葉に詰まる。「あんまりよくわからない——スマホのSiriみたいなものだとは思うけど、ちゃんとした定義は出てこないな」。ロボットへのイメージはもっぱらTwitterから来ていて、Black Mirrorのあるエピソードと現実のロボットを重ねる投稿を目にするが、自分では見たことがないという。ロボットとは「AIの物理的なバージョン——立ち上がって、言われた通りに動けるもの」という認識だ。
何もかもが自分のところに来る生活
2050年にはChloeは心理士かファッションスタイリストになっていたい——そしてどちらの仕事でもロボットが役に立てると、すでに思い描いている。「ファッションでは、デザインを作ったり組み合わせたりするのにロボットが使えると思う。それってすごくいいじゃないかな」。もっと大きな視点では、とても快適な生活を想像している。「何もかもが自分のところに来て、好きなことをボタン一つでできる、そんな生活」。ロボットが最も活躍できる場所として挙げるのはレストランと教育——特に採点や店舗でのサポート——だが、自分が大切にしている人間の判断を奪うものにはなってほしくないという気持ちも持っている。
どこで線を引くか
Chloeが最もはっきりとした立場を見せるのは、完全自律型システムへの不信感だ。自動運転車については「個人的には信用できない。もし自動運転車があったとしても、それを普段の移動手段にしようとは思わない。何だって起こりうるし——特に学校の近くで子どもたちがいる場面とか」。病院については「医師であれ看護師であれ、そこで働く人の仕事は本当に大切で、人の命を救おうとしているわけだから。そのポジションにロボットを置くのはリスクが大きすぎる」。採用プロセスでの効率化、店舗での簡単な作業、ドローン配達へのロボット活用は支持しつつ、まだ改善が必要な点もあると認める。政治・司法の分野は明確にノーだ。「そういう仕事は、実際の人間がやらなきゃいけない」
懐疑的だけど、考え始めたら
AIへの見方は懐疑から始まるが、じっくり考えるうちに変わっていく。「どうしても悪いものっていうイメージが先に来ちゃう——ロボットが人間のポジションを埋めるって、まだすごく新しい感覚だから。でも考え始めると、だんだん納得できてくる」。目に見えないAI——SiriやAlexaのようなもの——の方が、物理的なロボットよりずっと好きだという。「実際に見えて、人間みたいに動き回れるものは、正直すごく怖い」。形についても、デジタルのままで視界に入らないのが理想だと言う。
仕事とこれからの道
仕事の未来について、ロボットが一部の仕事を奪うことはあっても、常に人間が必要な役割は残ると考えている。医師や外科医がその典型だ。「仕事によるけど、人間がやらないといけない仕事もまだあると思う」。AIの動向を積極的に追うつもりはないという。「たくさん調べるようにはならないと思うけど、新しい世界でどう展開していくかを見るのは絶対おもしろいと思う」
