Aishaは12歳、カリフォルニア州のある都市にある公立中学校に通う6年生だ。別の国で生まれ、現在は両親と兄、妹の4人と暮らしている。父は医療の仕事をしている。CortanaとSiriは時々使う程度で、宿題を手伝ってもらったり、Siriに歌ってもらうなど遊び感覚で使うことが多い。AIへの考え方は家族との生活に深く根ざしており、テクノロジーで家族を助けたいという気持ちが根底にある。
家族を通して見るAI
Aishaにとって、AIと最も個人的なところで結びついているのは、特別なサポートを必要とする家族の存在だ。2050年にどんな技術がほしいかと聞かれると、迷わず補助機器の話を始める。「スピーカーのついたロボットで、目の見えない人を助けられるものを作ってほしい。目の前に何があるか教えてくれたり、道を渡ろうとしているときに車が近づいていたら知らせてくれる。白杖みたいに手に持てる、小さなもの」。AIを学びたい理由も、家族が外出しているあいだに家を支えてくれるからだという。「ロボットが目の代わりになって、家の用事も手伝ってくれればいい」
将来の夢と、慎重な信頼
Aishaの夢は小児科医になることだ。まだこれから決めることがたくさんあると言いながら、2050年もきっとお母さんの近くにいると思う、と話す。AIへの信頼は慎重だ。「テクノロジーがいつもうまく動くとは限らない——停電とかもあるし、だから常に少しリスクはあると思う。ロボットは信頼するけど、それでもすごく気をつけると思う」。ロボットは「私たちを助けるようにプログラムされている」から、AIの可能性については全体的に前向きだ。害を与えるようにプログラムする理由が思い浮かばないとも付け加えた。
ロボットが役立てる場所、そうでない場所
Aishaは、人間には危険すぎたり難しすぎたりする場所でのロボットの役割をはっきりと描いている。深海、宇宙空間、そして街で危険な場面に直面したときだ。「ロボットがいれば警察も安全になる——警察は毎日命がけだから、ロボットが現場に行って誰かに刺されても、ロボットはけがしないと思う」。ロボットによる手術も賛成だ。「すごく安定していられるし、手が震えないから」。ロボットのウェイターについても前向きだ(「食べ物の間違いが絶対減るし、ロボットは転ばないと思う」)。翻訳への期待は特に大きい。「ビジネス出張でパリに行ってフランス語がわからなくても、ロボットを連れていけばいい」
譲れない一線——ケアと判断と政治
最もはっきりした境界線は、ケアと意思決定の場面にある。育児はノーだ。「いつ誤作動するかわからないし、親によって子育ての仕方が違うのに、ロボットはきっとみんな同じになる」。教育についても慎重だ。「Siriに質問しても、わかってもらえないことがある。補助的な先生として、用具を探したり、先生が少し席を外すときに子どもたちを見てくれるならありかも」。政治的な決定は、はっきりと人間の領域だと言う。「ロボットは社会にとって何がベストかを本当に判断できない。自分にとって何がベストかはわかるかもしれないけど——いつもとは限らないし」
宇宙探査ロボットと散らかった部屋
Aishaが描いたロボットは宇宙探査用の探査機だ。頭にカメラがついて、車輪があり、宇宙飛行士が遠隔操作して月を探索できる機械として描かれている。個人的な話になると、AIに任せたいことは間髪入れずに答えが返ってくる。「絶対ベッドメイキング。朝はいつもすごく眠くて、忘れるとお母さんに怒られるから。あと部屋の片づけ」
