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シリーズ!AI×Z世代 #22

AIが社会にとけこむ!?

こんにちは!早稲田大学 文化構想学部のヒロです。今回は「2050年人を幸せにするAI社会」をテーマに友人2人にインタビューを行いました。

1人目は読書や趣味に時間を使うのが好きな大学生、Nさん(21歳)

2人目は政治や経済を学ぶ、音楽好きの大学生、Sさん(22歳)

彼らにとって「AIとともに暮らす2050年の社会」とはどのような社会なのでしょうか。みなさんも記事を読みながら未来の社会に想いを馳せてみてください!

暮らしに働きかけるAI

「暮らしのいろんな部分にAIが入っていくんだろうなぁ」

Nさんはインタビューの中でこう話します。2050年の社会では公園や家、会社などさまざまな場所でAIが使われているだろうと話してくれたNさん。「では実際にどのような場面で使われていると思う?」と聞いてみたところ、介護の現場を例に挙げてくれました。

「介護現場の人手不足に対して不安がありまくり。いずれ自分も介護されるし、その前に親がきっとしてもらうことになるよね。」

介護現場では24時間人の目が必要とされると考えているNさんは、AIによって見守りや補助が行われることに賛成していました。個人的にはとても共感でき、私も祖母の介護を経験したことから「一緒にいてあげたいけど自分の生活と体力にも限界がある」という悩みを持っていたことを思い出しました。このような悩みを解決できるのが、AIによる介護サポートなのではないかと私は考えています。

2050年の社会において「人間世界とAI世界が密接に接近し合っていく」と語ってくれたSさんは、医療現場でAIが使われるようになると話してくれました。

「医療の『過去の治療データを参照して診察する』って方法がAIのシステム自体と相性がいいと思ってるから、俺は意外とそこを信用してるんだよね。」

医療の現場では患者さんの診断記録であるカルテを保管しています。病院によっては電子データとして保管している場合もあり、SさんはそのデータバンクがAIの学習素材に最適ではないかと考えていました。膨大な診断記録の中から似たような症例を探すことは簡単ではありません。AIのサポートによってデータ分析・収集が簡単になれば、今までよりも速く患者さんを助けることができるのではないかと私も考えます。

さまざまな場面でAIの導入が試験的に行われている現在を、Sさんはこう捉えています。

「一回全部試験的に踏み入っちゃえばいいって思うよ。 まだ生成AI黎明期なんだから、トライアンドエラーの精神でやっちゃえばいいじゃない。 」

政治決定の場面や生命に直接関わる場面での導入は慎重に行うべきと評価しつつ、積極的に「何がAIに向いているか」を探ることは良いことであると考えているSさん。みんながAIの使い方をわかってない今だからこそたくさん試す必要があると話してくれました。

AI=人間の頼れるサポーター

「AIを尊ぶ時代はとうに終わってるんじゃないですか。 いい意味でね。もう俺らの生活に当たり前のように入り込みすぎて、誰も騒がなくなる」

2050年の社会を想像したSさんの言葉にハッとさせられました。これまでのさまざまな発明も世界に広まり出した頃は盛大に話題になりました。初めてスマートフォンが発表されたとき、初めてお掃除ロボットが販売されたとき……。今となってはどちらも見慣れてしまった存在、当たり前のように知られている存在になってしまいました。AIもいずれは「いることが当たり前」の存在になっていくのかもしれません。そんな中で、我々はAIとどのように向き合っていけば良いのでしょうか。

「人間ができないところをAIが補佐する。「活用される」のではなく「活用する」。重要な判断をAIがするようになってしまったら、違うんじゃない?それって人間の社会ではなくAIの社会なんじゃない?」

AIが人間と密接に関わる社会において、「人間の社会」であるためには、人間がAIを適切に使いこなすことが必要であるとNさんは話してくれました。未来においても最終的には社会を人間が作っていて欲しいと願うNさんらしいコメントであると私は感じました。

「補い合えばいいと思うんだよ。 人間もAIもミスを犯す。うまい具合にお互いの欠点を補い合えばいいんじゃないかな」

人間がより便利なAIを作るとAIは人間のように多機能になっていき、便利さを求めていった人間はロボットのように効率的になっていく。未来の社会では人間とAIの世界がお互いに近づいていくと考えているSさんは、AIが人間のサポーターであると同時に、人間もAIのサポーターとなるのではないかと考えていました。

AIが新しいものである今は恐怖や珍しさから抵抗感を持つ人も多いが、段々慣れてくる。AIが親しんだ存在になってくると、自然に生活に根付いてくる。

AIが日常に入り込んだ社会において、AIは人間のサポーターとして人間の苦手なこと、できないことを支えてくれる存在になるだろうと2人は語ってくれました。

おわりに

生活の中のさまざまな場面で人間とAIが密接に関わる社会。彼らはインタビューの中でそう語ってくれました。インタビューを通して、頼れるサポーターとしてAIがいる暮らしがどのようなものか体験してみたくなりました!進化し続けるAI技術を使いこなしながら、未来の人々が幸せに暮らしていける社会であって欲しいと私は思います。

みなさんには2050年の社会がどのように見えているでしょうか。未来で人間は、AIとどのような関係性を築いているでしょうか。25年後の答え合わせのときにまたお会いしましょう!

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