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シリーズ!AI×Z世代 #24

AIと共存するために

近年、「AI」という言葉はすっかり身近なものになってきました。では、これから25年後の世界はどのように変化しているのでしょうか。

今回は、東京在住の大学2年生・おばんくんと、神奈川県の公立高校に通う高校3年生・ニキさんに、これからの社会とAIの関わりについてインタビューしました。

おばんくんはダンスサークルに所属し、日々練習に励んでいるそうです。とても充実した学校生活を送っていると語る彼にはChatGPTの存在が欠かせないとか……?

一方、二キさんは中学生の頃からタブレットを使用した授業を学校で受けていたそうで、高校生になった今も課題をパソコンで提出するなど、デジタル環境に慣れ親しんできました。

そんな二人に、AIとの未来について率直な思いを語ってもらいました。

AIは脅威なのか?

近年、様々なところでAIの脅威という言葉をよく聞くようになりました。果たしてAIの発展は人間の世界に悪影響しか及ばさないのでしょうか。二人の2050年のAIと人間の関係性についてお聞きしました。

「将来は、現在よりもAIのリスクについてあまり語ってないんじゃないかな」そう語ってくれたのはニキさん。高校の授業でAIについて学んでいることもあって、今後将来を担う子供たちにAIに対する教育がなされることを期待を寄せていました。そういった人が社会を作っていくことになるから人間がAIをうまく使えるようになると答えてくれました。
「人間にしかだせない魅力がもっと重要視される社会になりそう」と答えてくれたおばんくんは人間の温かさや人っぽさがAIの発展により注目されるのではないかと期待していました。ダンスサークルに所属している彼は、人とのつながりや絆をとても大事にしているそう。そこでの経験から、今後AIがどのように発展しようと、人間にしか出せない魅力は2050年も今と変わらないと伝えてくれました。

2050年の理想の社会とは

まずはニキさんの理想の社会から。彼女は「ロボットと人間が共存し、生活がより便利になる未来」を思い描きました。また、環境問題にも強い関心を寄せ、自然の豊かさが重視される社会を期待しているそうです。

次に紹介するのはおばんくんが描いてくれた理想の社会。おばんくんも自動運転車やAI化が進んだ家電、スマホに変わる新しいデバイスなど様々なアイディアを出してくれました。しかし、実際には今と25年後ではあんまり変わってないんじゃないかなと正直な気持ちを伝えてくれました。

異なる角度から未来を想像した二人。どちらも「より良い社会になっていてほしい」という前向きな思いが感じられました。

人間が担うべき仕事とは

AIについて必ず話題にあがるのは今後の人間との関わり方。特に人間の仕事が奪われていくことを危惧する声があがっているのも事実です。そんな中、将来的にも人間が担うべき仕事とは何か、二人の考えを聞いてみました!

おばんくんは「人間味の強い仕事」と答えてくれました。今まで当たり前のように扱われてきた仕事が、AIの発展によって逆に注目を浴びているのではないか。たとえば字を書くことの大切さや、人間が作り出す生の演奏などといった文化的な仕事は、これからも人間が担うべきではないか、と答えてくれました。

ニキさんは自身がKPOPアイドルを推していることもあり、人間が努力することで価値を生み出す職業はAIでは担えないと述べてくれました。「夢を追いかけている人を応援したくて推し活しているから、ファンとアイドルの関係性はAIには出せない」と、熱を込めて語ってくれました。

二人とも、人間ならではの価値がこれからも残り続けると感じているようです。

人の魅力を考え続ける

AIと共存するために、私たちにできることは人間らしさとは何か、人の魅力とは何かを常に考え続けることだと二人のインタビューを通じて感じました。

何が起こるか分からない2050年。けれども、不安よりも期待を持って未来を描く姿勢こそ、これからの社会を形づくる大きな力になるのではないでしょうか。

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