人間の役割が重大になるAI社会
「簡単なことはロボットの方がいい。しかしコミュニケーションを取るのは人間の方がするべき」
このように語ってくれたのは13歳の男子中学生Wさんです。彼は普段からアレクサで音楽を聞いたり簡単なことをやってもらったりするなど、日常生活でもAIロボットを利用しています。
彼は人間とロボットの役割分担に関する意見や、豊富な想像力から出た彼の未来社会について話してくれました。
人々の生活を便利にしてくれるロボット
「料理をしてくれたり、どこかへ連れてってくれるロボットがあれば便利ですね」
まずWさんが個人的に欲しいロボットは写真のように、簡単なことを人の代わりにしてくれて時間の節約ができるようにしてくれるロボットです。また「ロボットは料理の配達が速い。ロボットの方が速いから時間が節約できる。」と言ってくれて人間の代わりに危ないことをしたり簡単なことが速くできたりする時など、部分的なAIの活用には賛成していました。
コミュニケーションが大切になってくる未来の職業
彼は「人間の方が知識が多いから。・・・人やものを運ぶ時は機械が使われてもいいと思いますよ。でも、人と話したりコミュニケーションが必要な場合は、人間がやった方がいいです。」と、AIの活用がいつも有効なのではないとの意見を持っていました。また、「裁判などの判断は人間の気持ちを考える必要があるから人間がすべきです。・・・翻訳機もあまり使用したいと思わない。きちんと自分で会話したい。ロボット翻訳は信頼できないから。」と語ってくれて上手く利用される分には前向きな態度を取っているが、コミュニケーションに関わる仕事だと人間の方が信頼できるそうです。
Wさんの将来の夢はコミュニティのための仕事をすることです。コミュニティのための仕事こそコミュニケーションが最も重要になってくるのでこれから人とAIの関係について深く学ぶ機会があればと思いました。
AIと共存する彼の想う未来社会
「ほとんどの仕事はロボットに代わるので将来ロボットと人間の立場は同じくらいになるんじゃないですかね。」
このように彼は未来社会に対して、もっと生活が便利になることへの期待感やAIを完全に信頼することはできないとの心配、両方持っていました。しかしながら「ターミネーターには悪く出たけど、友達になれるAIもあると思う。もっとポジティブな。」と、良くないロボットもあれば、逆に仲良くなれるロボットもあるのではないかと思うようになったそうです。
Wさんは彼が望んでいる未来社会についてこのような絵を描いてくれました。「他の惑星に住んでみたいから家とUFOをたくさん描いた。エイリアンやUFOが地球に来たり、人間がエイリアンのいる惑星に行くこともできると思う。」彼は他の惑星にはエイリアンがいるかもしれないと思っていて、いつかは人間が他の惑星に行ったりエイリアンが地球に来たりすることもできると思っているそうです。行き来していることからみると、人間とエイリアンはある程度共存しているのでしょうか。
最後に
彼とのインタビューを通してまだ中学生だが、AI社会において優先されるべきことをしっかり決めているような印象を受けました。確かにAIロボットがもっと普及すると人間の仕事とロボットの仕事の境界が曖昧になってくる可能性があるので、予めAIロボットをしっかり理解して準備することが大事だなと感じました。そのために、未来の主役となる今の子どもたちへのAIリテラシー教育を学校が充実させることで皆が住みやすい未来社会になるのではないかと思います。