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シリーズ!AI×Z世代 #18

大学3年生21歳のHさんと広告代理店勤務25歳のYくんにインタビューしてきました。2人の個性を存分に引き出せたとっても面白いインタビューになっているので、ぜひ最後までご覧ください。ズバリ、キーワードは『AI ×お笑い?』『AI ×おしゃれ?』です!

人間にしかできない仕事って?

インタビュー中で一番盛り上がったのがこのテーマ。Hさんは即答で「お笑い芸人!」。「だってロボットじゃザキヤマできないでしょ!」と断言。笑いはその人のクセとか人生から生まれるもので、AIがいくら完璧なフリやオチを用意しても、人間味がないと笑えないらしい。一方のYさんは「ハイセンスなセレクトショップの店員さん」。「ユニクロとかGUならAIレジでOK。でも1LDK(中目黒のセレクトショップ)とかは、店員そのものがブランド。モノを買うんじゃなくて“この人の世界観”を買うんだよね」と熱弁。「AI時代に残るのは芸人とアパレル店員」って、なかなかパンチのある答え。未来を考えるはずが、なんかバラエティ番組とファッション雑誌の世界に迷い込んだ気分です。

AIに診断されるのは…ちょっと怖い?

ここで急に真面目モードに戻る2人。「AIって細かいニュアンス拾ってくれなそう」(Hさん)「俺さ、言語化下手だから誤診されそう」(Yさん)どちらも“察してくれるかどうか”に不安があるみたい。やっぱり健康を預けるのは簡単じゃない。でも「フェイストゥフェイスで分かることまでデータ化されれば安心かも」(Hさん)と前向きな意見もありました。AIよ、もう一歩エスパー化が必要です。

AI介護ロボットはむしろアリ?

介護の話題では意外にも意見が一致。「排泄や入浴、人にやらせるのは申し訳ないからAIに!」(Hさん)「俺は恥ずかしいから、人よりAIの方が気楽」(Yさん)理由は違えど、ここだけは仲良く“AI賛成派”。人間同士の気まずさを避けるなら、ロボットが救世主になる未来も十分ありそうです。排泄姿を人に見られるのって恥ずかしいですもんね…

AIは“スーパーサポーター”であれ

仕事の場面でも考えは似ていて、2人とも「AIはサポーターでいてほしい」と回答。「なんでもできる超優秀なサポーター!」(Hさん)「俺は好きなことに集中したいから、めんどいことは全部AIにやってほしい」(Yさん)──要するに、AIは便利屋さんポジション。将来のAIさん、ブラック企業なみの労働環境になりそうでちょっと心配です。AIさん頑張って!その間に僕はビーチでくつろいでますね。

芸術や教育、そして「任せたくないこと」

芸術では「AIを使ってても別に気にしない」と意外に柔軟。むしろ「人の感性が反映されてるならアリ」とポジティブでした。教育については「中学生くらいから」で一致。小学生から使わせると「考える力が育たない」らしい。ただ「任せたくないこと」になると対照的。Hさんは「軍事行為や政治経済の最終決定」──お堅い!Yさんは「恋人への手紙や本音の相談」──急にロマンチスト!やっぱり大事な部分は人間が握っていたいんですね。

2050年の幸せなAI社会ってどんなの?

最後の問いに対しては、完全に真逆の答え。「幸せなAI社会なんて、訪れない幻想だと思う」(Hさん)「いやいや、“余白”がある社会こそ幸せ。AIが面倒なことやってくれて、好きなことに集中できる余白を生んでくれるのが理想!」(Yさん)幻想派と余白派。悲観と楽観がきれいに分かれた瞬間でした。

2050年の理想のAI社会を描いてください。

まずは、Hさん作の「おじいたまに優しくするのだ!AIロボット大作戦」です。ユニークな題名ですね。Hさんは、理想の介護現場を描いてくれました。「介護ロボットと聞くと冷たいイメージがあるから、温かみのあるAIロボットを意識して描きました」(Hさん)こんな時代が実際に来るかもしれませんね。

次に、Yさん作の「好きなことだけ考えればいい社会」です。仕事で多忙な中、急いで描いてくれました。インタビューでも「めんどいことは全部AIにやってほしい」と話していたYさんらしいイラストになりましたね。AIがつくってくれた余白を、人間が好きなことをする時間として使えたら、確かに幸せかもしれませんね。

おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございます。AIに対する2人の見方は違えど、共通しているのは「AIは人間の代わりじゃなくて、人間を活かす存在であってほしい」ということ。それにしても、未来を語っているはずが「ザキヤマ」と「セレクトショップ店員」で一番盛り上がるとは…。やっぱりAI時代を生き抜くうえで必要なのは、意外性と人間味なのかもしれません。

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