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シリーズ!AI×Z世代 #32

こんにちは、早稲田大学文化構想学部のヤスです。今回は「理想のAI社会」というものについて2人の大学生にインタビューしました!

AIと「共同」の世界とは

1人目は、有名大学の政治経済学部経済学科に所属し、SNSマーケティングについて学んでいるL君。長期インターンで日常的にAIを使っている彼の生活から感じられる人間らしさとAIの関係、その豊かさをお伝えできたらと思います。
2人目は、こちらも有名大学の経営学部に所属するYさん。ゼミ活動にてマーケティングを扱い、普段からAIに頼っているとのこと。便利になってきたこの社会で、彼女の考える理想のAI社会とはいったい何なのでしょうか?

この2人の共通点として、「共存・共同」という二文字の言葉。このキーワードの謎を解き明かすべく、様々な分野での知見をお送りできればと考えています!

「医療でAIが使われる!?」

2人ともAIによって治療されることに対して不安を抱えている様子。手術など技術の部分はAIにしてもらっても良いという一方で、診察などコミュニケーションが必要な部分は人間がいてほしい、安心感をもらいたいと言っていました。

想像してみましょう、ドアを開いてすぐにAIに挨拶されるなんて時が来た時には少し抵抗を覚えるかもしれませんね?

「芸術でのAI使用に感激」

まずはL君。AIによって作られた作品を見て、「人間が作ったんじゃないんだ!」と好意的な反応を寄せてくれました。むしろAIが作ったことに感心するばかりだそうですよ!

続いてYさん。「AIが描くだけでお金儲けできるんじゃない?」とAi作品に好印象を持っている模様。人間の感性が少しでも入っているならば、「芸術」と呼ぶことができるんだと考えているみたいです。
2人ともAI作品への抵抗はあまりないみたい!それくらい芸術へのAIのレベルが人間に遜色ないってことなのかもしれないですね?

「学校現場でも大活躍!?~AI利用の実態に迫る~」

2人とも高校時代までは生成AIを使用してきたことは無かったとのことなのですが、大学生になって、より物事を効率化するためにも講義や課題に向き合う中で、生成AIを使用することが増え、実際成績が向上したと二人とも語っていました!
しかし、高校までの過程では学ばなくなる生徒も増えるのではないかという難色を示してたので、思考力の低下への懸念は避けられないといったところでしょうか。使い方に注意すべきであるという点で、AIとの「共存」という視点は保たれていると感じられますね。

「AIの倫理的側面」

AIに相談をするような時代になってきているとはいえ、L君もYさんも、AIに相談することに抵抗を感じているそうです。人間関係に悩みを持つYさんは、「人」と「人」のやりとりに起因する悩みを知っているのは人間だけであることから、AIに相談しても根本的な問題は解決しない、と人間のコミュニケーションの重要性を再確認したみたいです!
L君にAIが差別した件について聞いてみると、「それはAIの弱さなんじゃないですかね?」と答えていたのが印象的です。この言葉は、AIの一面的なものの見方が差別などの問題に発展しかねない危険性を、暗示するものとはいえないでしょうか?

「AIを使用した際の理想の社会を描いてもらいました!」

これはA君が書いてくれた2050年の理想の社会の絵です。L君は人間とロボットが「共存」している絵を描いてくれました。その中でも、「ロボットが『ペット』みたいな感じで人と。」という状況を想像してくれていたみたい!近未来という表現をしてくれて、街中を空飛ぶ車やリニアモーターカーが走っている、不便のない、便利な効率の良い暮らし・生活ができているようになっていることを理想としていますね!

Bちゃんが書いてくれた理想の社会の絵。彼女は大まかな生活の部分では変わらないでよいと考えていて、会社での議事など効率的にしなければならない部分に関してはAIに頼り、物事のアイデアだしに関してもAIが台頭してくるのではないかと考えているのです。アイデアなどを出すのはAIである一方で、物事の意思決定に関しては人間によるものであってほしいと願っており、「その場を全部動かしているみたいなリーダー的な立ち位置ではなくて、補佐・秘書的な立ち位置で、下っ端のような存在としてAIが機能している状態を絵にしてみました。」とのこと。中でも人と人とのコミュニケーションが今くらい活発であるべきだと主張してくれており、人間の必要性について語ってくれています!

「おわりに」

2人ともAIの使用に対して賛成の色を示す一方で人間同士が直接かかわるような医療系の仕事などには人間が絶対必要だと考えていて、補助的な役割としてAIであったり、ロボットであったりを使っていくことで生活を便利なものにしていきたいという考えがあることが分かりました。
これからの皆さんの生活においてAIやロボットがますます現れてくることを考えたときに皆さんはどのように向き合っていくでしょうか?この回が皆さんの思考に少しでも貢献してくれたら嬉しく思います。

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