AI技術が社会のあらゆる場面に浸透しつつある今、その進化の方向性を問い直すことが求められています。
今回、IEEEの「Impact of Tech in 2026」シリーズに、新たに特別コラムを寄稿しました。
生成AIからフィジカルAI、AIエージェント、そして「思いやりの知能(Compassionate Intelligence)」へと続くAIの進化の道筋をたどりながら、人間の尊厳や共感、信頼を中心に据えた「人間中心のAI」の実装について考察しています。
テクノロジーの高度化そのものではなく、「人を幸せにするAI」とは何か──。
AIが社会制度やインフラの中に深く組み込まれていく時代にこそ、技術と人間の新しい関係性を問い直す必要があります。
テクノロジーの進歩だけでは、人間の幸福は保証されません。AIが社会制度やインフラの深部にまで浸透する時代だからこそ、「人を幸せにするAI」とは何かを問い続ける姿勢が欠かないのではないでしょうか。
AIが単なる情報処理や判断の自動化を超え、人間の尊厳や共感、信頼といった倫理的・社会的次元に踏み込む中で、鍵となるのは「人間中心のAI(Human-Centred AI)」をいかに実装するかという点です。
本コラムでは、IEEEでの発信を皮切りに、産経新聞(atpress)、日本経済新聞COMPASS、AI Watchなど複数のメディアでも取り上げられています。
コラムの内容は、下記記事にわかりやすくまとめられていますので、是非ご拝読ください。
- 日本経済新聞 COMPASS
https://www.nikkei.com/compass/content/ATPKDB555649/preview - 産経新聞(atpress)
https://www.sanspo.com/pressrelease/atpress/WUKWNTIKVNLULHHBH7OCTGCLXM/ - AI Watch
https://ai-watch.jp/latest/31911/
さらに、『早稲田ウィークリー』のインタビューでは、「AI時代のメディア・コミュニケーション」をテーマに、人間中心の視点からこれからの社会像について語りました。AIが報道や教育、文化のあり方そのものを変革しつつある中、人とAIの共存をどのように築いていけるのか──そこには「共感する知能」を育てるという次の課題が見えてきます。
インタビュー記事:
- AI時代のメディア・コミュニケーション ─ 高橋先生が考えるこれからの社会(早稲田ウィークリー)
https://www.waseda.jp/inst/weekly/news/2025/12/17/139487/

早稲田大学文学学術院・AIロボット研究所教授
ハーバード大学「インターネットと社会」研究所ファカルティ・アソシエイト
ケンブリッジ大学「知の未来」研究所アソシエイト・フェロー
高橋 利枝氏
お茶の水女子大学理学部数学科卒。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。同大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)大学院博士課程修了Ph.D.取得。現在は早稲田大学文学学術院教授。人工知能やロボット、スマートフォン、SNSなどを人文・社会科学の立場から分析している。専門はメディア・コミュニケーション研究。未来のAI社会の創造に向けて、ハーバード大学やケンブリッジ大学などと国際共同研究を行っている。主な著書『デジタル・ウィズダムの時代へ 』(新曜社, 2016年, テレコム社会科学賞入賞)。総務省情報通信審議会委員。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会テクノロジー諮問委員会委員。