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シリーズ!AI×Z世代 #1

初めまして!早稲田大学文化構想学部、高橋利枝ゼミ生のメイです。今日から、ゼミ生によるZ世代へのAIインタビュー記事を掲載していきます。ぜひ毎回チェックして、AIについて一緒に考えてみてくださいね!

~AI×音楽で作りたい世界~

有名大学の情報学部コンピュータ学科で、音声信号処理を専攻するしょうくん(仮名)。AI技術について専門的に学んでいる彼に、2050年のAI社会について取材を行ってみました。今回は取材を通して明らかになった、彼のAIに対する考え方やその活用法をご紹介します。ご自身ならどうAIと共に生きるのか、生きていきたいのか、想像しながら最後までお楽しみください!

「AIを活用して作りたい世界」

2050年の理想の社会と自分について尋ねてみると、AI技術を使って作りたい世界があると語ってくれました。「色んな人が音楽を気軽に楽しめるようになる世界を作りたい!」ピアノが大好きで、1番の趣味だと言うしょうくん。演奏や作曲のハードルが上がっている気がしているため、そのハードルを下げて、誰もが作り手や演奏者側に回れるような世界をつくっていきたいそうです。将来の夢は、自分のマイホームを建てて、ピアノが24時間弾ける防音室を作ること。大好きなピアノをもっと楽しめる世界をつくりたい、もっとピアノを楽しみたい!という思いから音声処理の勉強を始めたとか。今後2050年には、彼の発明によってそんな世界が作られているかもしれません。曲の盛り上がりで光のパフォーマンスを楽しめたり、ARのゴーグルをつけてピアノを弾くときれいなエフェクトが出てきたり、なんて演奏と連動した面白いピアノの世界の誕生を期待しています!

「AIとロボットはどう違うの?」

AIとロボットにはどんな違いがあるの?皆さんもこのような疑問を抱いたことが過去にあるのではないでしょうか。今回は取材したしょうくんが考える、AIとロボットの違いを紹介します。彼は、AIとロボットの違いを「AI=微分できるもの、ロボット=微分できないそれ以外のもの」と定義しました。AIについて技術的な視点から学んでいるインフォーマントならではの回答でありますが、専門知識がない私には少し理解に苦しむ内容でした(笑)

「AI=蓋を開けたら、中で微分しているもの。こうあってほしいという理想の答えと違うものが出たら、誤差があることになり、その誤差は関数として書き表せる。誤差が最小になる点を微分して探しましょう、という理論がAIの原点になっている」のだと説明してくれました。「逆に、AIっぽいけどロボットにはいるもの=微分を使ってないもの。誤差の最小化のための微分が使われていないものはAIではない。」もう少し補足しましょう。例えば、パン焼き機ロボットなんかは、温度が○○度になったら焼きます!○○度になったのでそろそろ冷まします!のように、単純な指示しか行われていないですよね?既存の動作を指示するものには誤差が生まれず、微分は必要ないためロボットに相当する。これがしょうくんのいうAIとロボットの違いだそうです。

ちなみにこれは、しょうくんが書いてくれた理想のロボットです!人工物感丸出しで、どっからどう見てもロボットってわかるもの良いそう。完全に機械として位置づけられるものとして存在していてほしいと言っていました。やはり、人間や動物に寄せるのは少し不気味ですよね(笑) 一家に一台専用のものがあるイメージで、ロボットは出しゃばりすぎるわけでも、影が薄くなるわけでもなく普通に存在してくれるような社会を理想としていました。

「AIと共に生きる」

2050年の社会にAIやロボットが今以上に深く入り込んでくると予想していたしょうくん。中でもこの影響をもっとも受ける分野は、労働であると予想していました。「単純化された労働は全部代替していいと思うな。アイデア次第で、AI×○○(AIと何かを組み合わせて)で新しい可能性が出てくるんじゃない?」AIによって仕事が奪われても新しい雇用ができるため、置き換えられるところは置き換えて良いと語っていました。AIに取って代わられる職種が出てくる中、現在は存在しない新しい需要が生まれ、確かに職業の幅は広がりそうですよね。しかしそのような新しい職種が生まれる中での懸念点は、技術獲得の有無による貧富の格差です。AIやロボットが普段の生活に当たり前のように溶け込んでいる社会になるかもしれませんが、それをどれほど活用できるのか、その技術を用いて職を得ることができるのかという分かれ道ができてしまいます。これによって社会的格差が生じる可能性もあり、この課題に対しても同時に解決していく必要が大いにありそうです。

今回の記事はここまで!いかがでしたか?来たるべきAI社会において、自分がどのようにAIと関わっていきたいのか、少しでも想像することができていたら幸いです^  ^それでは次回号もお楽しみに!

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