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シリーズ!AI×Z世代 #12

幸せになるためのAI社会

 皆さん、あけましておめでとうございます。本日からまた、AI×Z世代インタビュー記事の再開ですね!本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

はじめに

 「(AIは)あんまり信用してない。今のとこはまだ人間にやってほしい感じです。やっぱり情報漏洩とか、不備とか、結局守られてないなあって思うし。」

 そう語るのは、17歳の現役女子高校生ゆいさん。日常生活において、ロボットやAI搭載ロボットを全く使わない彼女は、AIに対して不信感や否定的な意見を持っていました。では、そんな現役女子高校生の彼女は、AIが発達する未来社会に対して、どのように感じているのでしょうか。

2050年の社会はどうなっている?

 ゆいさんに「2050年にあなたはどうなっていたいですか?」と尋ねたところ、彼女の口からは意外な言葉が出てきました。

 「家庭があって、主婦にはならないで、働いていたいですね、ずっと。だから子育てもしつつ、お仕事もして、旦那さんが家事とかを、すごい協力してくれたらいいなあ。あとは自分のやりたいことも楽しめていたらいいですね。」

 私は、ゆいさんは女性という事もあり、将来は「仕事より家事や育児優先」と想像していましたが、その予想は大きく異なり “主婦にはならないで働いていたい”という、仕事に対しての強い意志が伺えました。そして、その気持ちの源泉について考えたところ、彼女は4歳から習い事として始めている「そろばん」が今も大好きとの事で、将来はそろばんの先生になりたいという大きな夢があったのです。ぜひ今後発展していく社会の中でも、その夢に向かって突き進んで欲しいですね。

大切なのは、一人でも多くの人が幸せになること

 そんな夢を語ってくれたゆいさんに、欲しいと思うAI・ロボットについて尋ねてみたところ、現在盛んに開発されている自動運転の車よりも、アルコール検査をして基準値に満たしていればエンジンがかかる車や、免許証をかざさないと鍵の代わりにならない車の開発を望んでいました。これは、最近の無免許運転や、飲酒運転で罪のない人が事故に遭うということに非常に心を痛めていて、そうした人のためにも一人でも多くの人が、幸せになるためのAI社会を望んでいたのです。また、彼女からはこの質問だけでなく、今回のインタビューを通して、世の中に幸せな人や、笑顔な人が増えて欲しいという想いが存分に伝わりました。

《ゆいさんが描く、2050年の理想の社会》

教師とAI

 また、ゆいさんは現在も高校に通っていることから、教師がAIになることについても尋ねてみたところ、AIの方が知能や合理性、効率性において人間より上回っているように思われるため、質の高さという面ではAI教師を評価していました。しかし、表情を読み取ることや、注意をすることなどは、今後も人間の方が勝っているとし、AIが教師になることについては否定的だったのです。また、実力を上げるための塾や習い事でのAI教師も同様で、「指導してくれる先生との繋がり」を重要視していました。これは、幼稚園のころから現在に至るまで続けている習い事の「ピアノ」や「そろばん」が大きく関わっていると言えるでしょう。

終わりに

 ゆいさんは、インタビューを始める前、ロボットやAIに対して否定的な意見を持っていました。しかし、質問をしていく中で、AIに対してポジティブな側面も見受けられ、AIと人間は共存すべきであるとインタビューの最後には語っていました。彼女が述べたように私達にできることは、今後発展していくAIに対して拒絶するのではなく、いかに人とAIを繋げ、共存させていくかが来る新しい社会への準備の一つではないでしょうか。

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