若者の望むAI社会のかたち
今回インタビューを行ったのは、都内在住文系の大学3年生はなさん(仮名)。バイトに、サークルにと大学生活を満喫している様子の彼女は、どのような将来を理想的と考えているのかこれからますます発展していくAIへの関心とともに聞いてみました。
2050年、理想の未来とAI
まずインタビューの初めに、2050年どのような自分になっていたいのかという質問を投げかけたところ、50歳になった自分を想像し、「子育てが終わって、自由で楽な生活を送っていたいなぁ。海外生活とかもいいかも。」と楽しそうに答えてくれました。具体的な将来の夢があるわけではないと話してくれたはなさんは、2050年の自分って意外と想像つかないと言いながらも、「ロボットで生活が全部全自動とかになったりとかあるかなぁ」と、自然と進化したテクノロジーが未来の想像にあらわれていました。
そうはいっても、普段どんなAIを使っている?と聞くと、「え~、AIってそんなに使われてる?」と現在の生活のなかで様々溢れているAI技術を意識して生活していることはないという彼女。(Siriとかあるじゃん!といくつか例を出すとたくさんあるねと納得してくれました。AIという言葉に難しいものという意識があるようです。)しかし、AIの発達・普及に関してこれからどうなっていくべきか話を聞くと、AIは人間以上の権力を持ってはいけないというはっきりとした考えを持っていました。今以上にAIが普及した社会が便利になるというポジティブなイメージを持ちつつも、発達しすぎた未来には恐怖も感じているようでした。「乗っ取られて支配されてしまいそう」と直感的に感じる部分もあるようです。
理想のAIロボット
そんな彼女の望むAIロボットは「めんどくさいことを代替してくれるロボット」。家事を代わりに行ってくれたり、自分の負担を軽減してもらえることが最重要なようです。見た目の最重要ポイントはかわいらしさ。ペットのように存在だけで癒しを与えてくれる見た目であってほしいとも話してくれました。ここでも、あくまでも人間が扱いきれるもので、支配下に置けるようなものという印象が必要なようでした。

色々な質問を行った中で、印象的だった点をまとめてきました。AIに対しては、持っている知識量やいまの生活での身近さなど、若者世代の中でも印象は様々であり、どれだけ自分たちに便利な範囲で使いこなせるのかにも差は大きいと思います。正しい知識で発展していく社会に向き合っていくことが大切です。若者がこれからのAI社会に期待をしていることは間違いありません。